小説の名前長すぎて入らなかった

 

一話
二話
三話
四話
 
 
 
僕の名前は出木杉 英才。
皆からは出木杉と呼ばれてる。
今、僕は、いや、正確には僕等は空き地で「ゲーム」をしているところなんだ。

―――現代の小学生たちの間で「ゲーム」とはモンスターハンターを
指す単語になっているくらいであった。
その一昔前は、ポケモンが「ゲーム」として認知されていた―――

勿論、僕等も例外じゃなく、今日もこうして毎日の様に遊んでいる。
「のび太!! ブレスが来てるぞ!! 避けろ!」
大声で怒鳴る、彼の名前は剛田 武。
皆からは、ジャイアンと呼ばれている。
「またのび太の所為でクエスト失敗だ!! 本当にのび太は駄目な奴だなww」
毒舌を吐く少年、彼の名は骨川スネ夫。通称、スネオ。
「仕方ないじゃないか!! ジャイアンが無理にシビレ罠を仕掛けさせようとしたんだから!!」
必死に反駁する彼の名は野比のび太。
彼等が呼ぶように、また、皆からはのび太と呼ばれている。
 
 
「確かに、今のは少し無理があると思うよ、のび太くんだって、皆の為にやったことなんだから…」
そして、僕。え? 名前? 呼び名? 一番初めをもう一度読んでくれ。

「ありがとう、出木杉ぃ~(泣)」
「当然のことを言ったまでさ」

「…………………(泣)」


「そ、そうだ、のび太。 俺は最近同じ夢をよく見るんだ」
耐え切れなくなったのか、ジャイアンが沈黙を破った。
「え? それってどんな夢なの?」
さっきとは打って変わったのび太くんの態度には僕も少しうらやましく感じる。
これだけ短時間で態度が豹変するなんて…。
ところで、それについては僕も気になるところだ。
 
 
………聞くところによると、どうやら彼自信がハンターとして、
己の力でリオレウスやイャンクックなどを倒すという内容だった。
「ふーん…現実でモンスターを倒せたらなあ……」
のび太くんの発言は僕等の想像することに値し、沈黙を招いた。

―――皆、どうすれば現実でモンスターを狩れるか、実現できるか考えているのだ―――
「ああ!! いい方法があるじゃないか!!」
僕は閃いた、そして思い出した。
この町の僕達の無理を聞いて、何でも現実にしてくれる、ネコ型ロボットの存在を。
そして、その彼に僕達の夢を叶えて貰うことを。
 
 
無情にも時間が過ぎるのは早いものである。
外はほのかな朱色に染まり、何時までも眺めていたい気分になる。
だが、今はそんなことをしている場合じゃない。
窓から視線を部屋の中に移した。

さっきの明るい雰囲気とは違い、今は皆、緊張していた。

何故なら………

「ところでさ、ドラえもんに話があるんだけど…」
のび太くんが恐る恐るドラえもんに尋ねる。
「何だい? 皆、畏まっちゃって…」

今、僕達は皆でのび太くんの部屋に居るところだから。
そして、僕達の夢を叶えて貰うために来たのだから。

「あのね、実は………」
「………な、なんだってー!?」
「いや、あのさ、その僕たちはちゃんとし…」
「それは賛成するしかないよ!!僕も同じことを思って堪らなかったんだ、
丁度皆を誘おうと思ってたところだったしね!!」
ドラえもんが賛成してくれたことに、ほっとした。
まさか、危険なハントに僕達を連れて行くわけがないと思っていたからだ。

「さっすが(さすが)、ドラえもんだぜ(だねwww)!!」
ジャイアンとスネオが声を揃えて感嘆する!
「ドラえもん、そうと決まれば早く行こうよ!!」
のび太くんがドラえもんを急かす!
僕も早く行きたい!!!

ドラえもんがポケットからもしもボックスを取り出し、
「よぉし、もしもこの世界がモンスターハンターの世界だったら―――」
 
TOPへ