二期 6~10
 六話
 
フジカタ先生が入ってきたので全員が沈黙する
「おや、アスナ君楽しそうだね?今日から1年せいだからね」
「フジカタ先生!やっぱり担任はフジタカ先生なんですね?」
アスナの目が希望に満ちた中、フジタカは首を振る
フジタカが手招きすると、アスナ達と同い年ぐらいの赤茶色髪の男が入ってきた
「始めまして。ガーナと言います。担当は数学です」
「あと、僕に代わってこのクラスの担任をやってもらうことになった」
アスナの鈴から爆発音が聞こえて、席に倒れる
全員が一瞬は沈黙に包まれたが、前に来る
「きゃーかっこいい」
「ねぇ、君何歳なの?」「えぇと・・・16歳で・・」
「ねぇ、君って頭いいの?」「いちを数学なら、大卒程度は・・・」
「すごーい」「本当に先生なんだ」
「どこから来たのなに人?」「えぇとゲンゼ村から・・・」
「ゲンゼ村ってどこ?」「モンスター本部政府ネ」
女子生徒達から抱きつかれる
男子生徒は人数が少なく、よそ見をしてる者や寝ているものもいる
すると、いままで硬直していたアスナが突進して首元をつかむ
「なんで、あんたなんかがフジタカ先生の代わりなのよぉーー」
アスナは泣き顔でもなく、怒りガオでもない表情で言う
「バンッ」と机をたたく音がする。委員長だった
「いいかげんになさい。先生がお困りでしょ。
アスナさんもその手を離したらどうかしら?
まぁ、最もあなたみたいなお猿さんにはその格好がお似合いでしょうけど」
「なんですって」
アスナの顔が怒りにそまり、睨みつける
「何いい子ぶってるのよ委員長」「あらいい子がいい子に見えるのは仕方ありませんことよ」
「なにがいい子よ。このショタコン」
その言葉に委員長に焦りが見える
「なにが言いたいのかしら。いいがかりはおやめなさい。知ってるのよあなたフジタカ先生を・・・」
アスナがその先は言わせまいとつかみかかり、委員長も対抗する
「その先を言うんじゃねぇ、この女」
取っ組み合いが始まり、クラスの中にはzをかけるものまでいた
そこに、木刀が飛んでくる
 
七話
 
そこにはピンク色の髪をした髪の長い女の子がいた
「注意したユキヒロさんが取っ組み合いしたら、意味ないでしょう」(出席番号60番ヒショコ)
クラスは落ち付き、皆席に着く
委員長は尊敬?という目でガーナを見つめている
ノドカはガーナを見ると赤くなってしまった
「ガーナ先生・・・・」
委員長が意味もなく言う
「全く、あのショタコンは」(出席番号25番チサメ)
眼鏡をかけた、1つ結びの女の子が言う
機械らしきものを打ち込みながら、イライラしている
「委員長の体温上昇数によると・・あれは【恋】ですね」(出席番号24番ハカセ)
「ほほぉー【鯉】アルカー」
その時間はなんとか終わり、放課後になった
 
八話
 
放課後、巨大な石造の下で腰をおろしてると何か声が聞こえる
それは兄さんからもらった、ペンダントからだ
ペンダントは割れ、目の前にアイルー?のような動物がでてくる
「ふぅーやっとでられったすよ」
そのイタチかアイルーかも分らない動物がしゃべった
「兄貴、お久しぶりっす」
「誰?」
「もしかして、消されましたか?記憶・・・実は兄貴は魔族の息子なんすよ」
いきなりの展開に訳が分からなくなる
が、そのあと自分を受け入れ、魔術を教えてもらった
「まぁ、兄貴は長い間、記憶を消されていたから。魔術がほとんど使えないが風のクッションとかならできるみたいすね」
そう言ってる間に、27番のノドカがすごい本の数を運びながら歩いてる
が、バランスを崩し建物7階はあろうところから落ちる
「魔術がせっかく使えるんだ。吹け、安らぎの風!」
そう言った瞬間、ノドカが宙に浮かんでるが、本人は眼をつぶっているのでわからないらしい
ガーナは何もなかったかのように滑り込みでノドカを抱き受け止めた
「大丈夫か?ノドカ・・・・って」
その場に鈴の音が響くと、ガーナが振り向いた先にはアスナがいた
「あ・・あんた」
「先・・・生」
アスナは驚き、ガーナを抱きかかえながら100メートルを5秒ほどで走った
人気のない場所にきて、ガーナの首筋をつかみながら木にたたきつける
「あんた何者?もしかしてエスパー!?」
「いや、そう言うものじゃ」
「ちゃんと見たわよ!現行犯よ!」
そこにアイルーが来ると同時にアスナのほうを向いた
「そこまでにしたらどうですか?兄貴死にますぜ」
アスナは驚きの表情を隠せないという顔をするとともに近づいた
「鼠がしゃべった!?」「違うわい。イタチ型アイルーだい。」
その場が20分ぐらい続いた
 
九話
 
ようやくおさまった後にアスナとガーナが一緒に歩いていた
「へぇ~あんた、G級ハンター修行のためにここに来たんだ。
だけど、なんで今まで自分が超能力者だってことに気付かなかったのよ?」
「それは記憶になくて・・・・あのイタの話によると消されたとか」
そう言ってる間に、建物の中に入っていた
ドアが一番奥にあり、ガーナに向かってアスナはあけなというしぐさをする
あけると「パンッパンッ」と音が鳴り、クラス全員が待っていた
看板には【ガーナ先生、歓迎パーティ】と書いてあった
「はい、主役はこっちこっち」
カズミがガーナを一番目立つ所のイスに座らせた
そこには料理が来た。肉から野菜まで幅広いものだ。
「個々の学食っていつもこんなのなんですか?」
「学食じゃないネ。私たちお料理研究会が作ったものネ」
ガーナは言葉に表せないほどのすごさに、感激した
そこにノドカが前髪で顔がよく見えないが来た
「あの、先生。さっきは危ない所を助けていただきありがとうございます。
これ、お礼の図書券です」
ノドカがそう言ったい瞬間に、クラスの者達が歓声をあげる
「ヒュー本屋がもうアタックしてるぞ」
ノドカは恥ずかしそうにしながら、ためらった
「違います。それに私本屋じゃなくて・・」
委員長が机を思いっきりたたき、席を立つ
「先生、私からはこれを」
全員が驚いたのは、無理はない。だってガーナの銅像だったからだ。
「あんたバカじゃない」「っな、アスナさんにいわれたくありませんわ」
また、2人の取っ組み合いが始まったと同時にzをかけだした
その夜はかなり盛り上がった
泊まる場所がないので、アスナとコノカの部屋に泊めてもらうことになった
 
十話
 
今日は休みの日と言っても、教師は普段通り登校する。
ガーナは小テストに点数をつけ終わったところだ
ガーナのクラスは1-a組、いきなり再開したアスナの部屋に泊めてもらっている
だが、1-aは点数の差が激しい
男子生徒は悪いのが2,3人だが、女子生徒は学年トップとばかレンジャーの両方がそろっていたからだ
今日は学園を見回ろうとしてるんだが、いまいち地図がわからない
すると、遠くからこちらに向かって走ってくる双子を見つけた
「先生ぇ~なにしてるの?もしかして迷った?」
図星だったため、うなづいたが双子が笑みを浮かべる
「だったら、僕ら散歩部にお任せあれ。」
「学園なら散歩部の庭みたいなものですぅ」
そう言うと手をつながれ走って連れていく
ガーナと並んで見ても、中学生に見えないほど小柄だ
まずは、広いグランドに来た。密林が何百個も入りそうなくらいの
「ここはリュウコク学園が誇る、世界最大のグランドだよ。」
「たくさんの部活生がここで汗を流してるんですよ」
「すごいんだなぁ~・・・」
ガーナが感心してると、アコにあった
「アッ先生。」
「こんにちは。」
お互い挨拶をしあって、アコはグランドの方へと走っていく
「アコちゃんは、サッカー部のマネージャなんだよ。」
「他にもチアリーディングや陸上、野球なんかの部活があって、
うちのクラスの人たちも入ってるんだよ。
ちなみに、野球と陸上は世界大会まで行ってガンセイちゃんとミソラッチが入ってよ」
次は体育館の中に連れてこられた
「ここは、リュウコク学園の体育館。普通の学園の一億倍はあるんですぅ~」
ボールを持った茶色の髪の女の子がこっちに来る。2番のユウナさんだ
「やぁ、ガーナ君。そうだなぁ、うちの学園は新体操とか卓球、あとはバレーが強いかな。
マキエとかダンメツとかシンキュウちゃんとかいるから」
「ちなみにバスケは弱いよ」
「ほっとけーー」
ユウナと別れて次はプールの方へ向かう
水着を着た水泳部やシンクロ部が専用としているらしい
「あと、水泳も強いよ。うちのクラスアキちゃんがいるから」
水泳部のほかのクラスの女の人に囲まれ、ガーナは赤くなる
フウカは笑いながら見ているが、フミカは戸惑っている
「うちのクラスのガーナ先生」
アキラがそう言った瞬間に質問攻めされる
プールを後にして次にコートのようなところに来た
「ここは、バトミントン、テニス専用のコート。たくさん部員がいるからそれだけ大きいんだ」
「うちのクラスの、ハナツキちゃんとツキヨミちゃんは世界大会で優勝したことがあるんですぅ~」
「うちのクラスのガーナ先生だよ」「ね?かっこいいでしょう」
テニス部とバトミント部から歓声が上がる
次に図書館島に来た。島全体が図書館になってるため、とても広い
「ここは図書館島。地下999階まである図書館だよ」
「999階!?」
ガーナが驚いたが、2人はあたり前のように頷く
「ちなみに私たちが入っていいのは地下3階までなんですぅ~」
すると、本の整理をする人の中にノドカ、ユエ、ハルナがいた
ノドカが恥ずかしそうに礼をして図書館を案内した
ガーナはこの時だけなぜか不思議と落ち着けた
「それじゃあ、また」
「失礼します」
ノドカと礼を済ませた後に、いいにおいがする方向に行く