二期 11~15
 十一話
 
建物の中に入ると、食べ物の匂いが漂ってくる
「ジュー」と音を出しながら、あげられている肉はまさに極上にひとしかった
フウカとフミカはつまみ食いをしながらせつないを始めた
「ここは、食べ物専用部のところ。地下3階が保存室になってだよ」
「サツキちゃんやクーラーちゃんとジュカネちゃんはここの部活のお料理研究会と飲み物研究会に入っているんだよ」
クーラーさんとジュカネさんが奥から凍ってるものと、沸騰しているものを持ってくる
「それどうしたんだ?」
ガーナがきくと2人は笑みを浮かべて、コップに注いだ
双子は3人分あるのに、素早く手に取って飲んだ
ガーナは飲んでみた・・・・「うまい」っと言葉に出してしまった
「よかった。失敗作品かと思ったんだよね。」(出席番号44番ジュカネ)
「ジュカネのやつは沸騰してるからね^^;」(出席番号42番クーラー)
建物を出た後、今度は寮の横にある建物に来た
ドアを開けるといくつものドアがずらりと並んでいる
扉には【バトミントン】などその部活の部長が使ってる部屋らしい
【散歩部】と書いてある所に入ると、クラスの男子がいた
「セイリュク兄、ただいまぁ~」
「おなかすいたですぅ~」
その2人を面倒しながら、セイリュクさんが来る
「先生も何か食べていきますか?っていってもデザートしかないんですけど」(出席番号47番)
頼んだルビーの宝石という苺が来ると双子は夢中で食う
俺は龍の涙というグミみたいなものを食べた
「セイリュク兄はパティシェを目指してたことがあるんだよ」
「だから、ここに来ればいつでもデザートが食べれるですぅ~。
まぁ、私たちは寮が同じ部屋だからいかなくても食べられますがね」
セイリュクさんがここにいるということは散歩部部長!?
セイリュクと別れた後、大きな木に向かって進んでいた
【関係者以外立ち入り禁止】と書かれてある看板があるが双子は入っていく
「ここって関係者以外・・・」
ガーナが戸惑いながら言うがどんどん進んでいったので仕方なくついていく
がその先にはドスファンゴがいた
「ブルル」と激しい鼻息を立てながら、突進してきた
「先生助けて」「怖い~」
ガーナは2人を逃がすことを考えた。武器も持ってない今、とてもじゃないが勝てない
ドスファンゴが近づいた時に銃声が響く
ドスファンゴは息絶えたとともに出席番号ウツキが来た
「先生大丈夫ですか?世界樹木のほうをいくんならこっちのルートのほうが安全ですよ」
そう言われ、世界樹木と呼ばれていた木の上にフウカ、ガーナ、フミカの順に上った
「すごく高い木だなぁ~」
双子は一緒に頷き、笑顔になった
「皆からは世界樹木って呼ばれてるんだ」
「あと、伝説がこの木にはあるんです」
「伝説?」
ガーナは不思議に思って聞いてみた
 
十二話
 
「まぁ、よくあるやつだけどね」
「この木の上でキスをしたカップルは永遠に結ばれるってやつです」
「ロマンチックだよねぇ~」
(外見は子供に見えても、中身は大人なんだなぁ~)
ガーナはそう改めて思った
「じゃあ、ガーナ先生としよっか?」
「きっと世界樹木が願いをかなえてくれます」
ガーナは戸惑った。生徒と先生がそんなことと・・・
だが、双子はガーナの両端にいて逃げれない
「フミカ、そっちの手押えて」
そう言われると、フミカはガーナの手を抑える
ほっぺにキスされてガーナの顔は赤くなる
「ガーナ先生大好き」
「また、マンゴーパフェおごってね」
その3人は夕日に染められ、名画の中にいるように輝いた
ー夜ー
ガーナが帰ってくるとアスナトコノカが待っていた
「どうだった?うちの学園広いでしょ?でも、多分紹介されたのは一部だけど」
アスナが自慢げに言うのに対して、コノカが出席簿を見ると双子の写真の隣に何か書いてある
「なになに。大人の味?意外とテクニシャン?」
「あんた何やってたの双子と」
アスナが質問を怖い顔でする
コノカも横から覗き込む
その光景をドアの隙間から双子が見ていた
「僕らを子供扱いした罰だよ」
「おねぇちゃん、私のところになんて書いたの?」
「教えない」
そう言いながら、双子は笑いながら帰った
 
十三話
 
最近、学校に来ない生徒が2人いる
ディバさんとロロチャバンさんだ
2人の空席を見るたびにガーナは不思議に思う
-その夜-
コノカがお茶を切らせたと言って外に買い物に行ったが、止めないといけなかったと今に思う
階段をおりていくコノカの足音は外に響くが、それは一瞬にして叫び声に変わる
「きゃぁーー」
コノカの叫び声が聞こえた外に向かうと、1人の成人女性が空中に浮かんでる
地面にはコノカが倒れており、首筋には牙の跡が残っている
「この時を待っていた。ガーナ坊やよ。闇の吐息(闇の息)!」
ガーナは防御魔術を使い、攻撃を受け止めはじき返す
その女に当たる瞬間に、何かが飛んでかばった
「侮っていた。さすが奴の息子・・・くっ」
そう言うと女は飛んでいく、暗闇の中へと
ガーナは追おうとしたがコノカのことが心配で抱き起こす
「さっきの悲鳴はどこから?」
ハルナの声がし、数人の生徒がガーナのもとに来る
「先生、お嬢様に何か?・・ってお嬢様のやわ肌に傷が!」
っとセツナが困惑した瞬間に傷がなくなる
「あれ?気のせい。」
コノカが目を覚まして、不思議そうに聞く
「うぅん、何がぁ?」
その時は寮に戻ることしか思いつかなかった
-翌日-
ディバが久々に学校に来る(っと言っても1日ぶり)
今日も普通に授業が終わって、夜になった
だが、魔の手はガーナに一歩ずつ近づく
ガーナが夜遅く、湖の近くにいると昨日の女が現れた
「坊や、わかるだろう?私だ!ディバだ!」
ガーナは硬直する。クラスの生徒が吸血鬼なんて…
そこにロロチャバンが素早く動き、ガーナの肺をつぶす勢いで握られた
「申し訳ありません。マスターの命令なので」
ディバはその瞬間を見ると笑みを浮かべた
「これでやっとお前の親父にかけられた呪いが解ける。
お前の親父は私にこの学園から出られず、魔力を最小まで封じられたんだ!
この屈辱、おまえにわかるか?まぁ、昼までゆっくりと血を吸わせてもらうぞ、先生」
そう言うとガーナの喉元にディバの口が近づく
喉元に穴が開けられそうになった瞬間に靴が飛んでディバを吹っ飛ばす
「こらーそこの吸血鬼、ガーナを開放しなさい」
来たのはアスナだったイタ(イタチ型アイルー妖精)も一緒だ
「ふっ、やはり来たか・・アスナ・ハウメって」
ディバが驚くのも無理はない、アスナは自分の倍あるボートを投げつけた
「本当に投げるなぁ~」
ディバが数百メートルぶっとばされる
「ガーナ、大丈夫?」
「あぁ、済まない。ディバさん」
怒りの表情をしたディバが出てきた
「えっ、ディバ?どこが?」
「今は魔力を使って、変身しているんだ」
ディバが呪文を唱え始めたので、ガーナが魔術で攻撃するがロロチャバンがガードする
「リク・ラク・リク・ラク・・ライア・アク!
氷の雪崩よ、すべてをのみこむ破壊神となれ、剣は雷に、弾は竜巻に、ラク・ラク・スピリトス!」
ディバがそう言った瞬間、氷の壁ができ逃げ場がなくなった
 
十四話
 
「さぁ、坊や逃げれないぞ?どうする」
ディバとロロチャバンが一歩近づくごとに後ずさりする
そこにイタがガーナに提案を出した
「兄貴!ここはやっぱ、契約しかないぜ」
ガーナは戸惑ったがアスナは仕方ないという感じで見る
「っで契約ってどうするのよ?」
アスナはおろかガーナだって知らない
「兄貴は自分の血を口に入れて、それをキスして姉さんに渡すんですよ」
「キスってこんな時にためらってる場合じゃないか・・まぁ、あんたはカウントしないから」
イタが発光機を持って、ディバ達のほうに行き点火する
「喰らいやがれ、【イタチフラッシュ】」
元から光が苦手なディバは手で目の前を多った
その瞬間にガーナは自分の手の血管を切り、口に含んだ
そして、2人はためらいながらもキスを交わす
2人の足元が光、アスナの服が制服から赤いパワー装備に変わる
「なんかよくわかんないけど、力がみなぎる」
大剣を持ちアスナは片手剣のロロチャバンに切りかかる
ほぼ互角に打ち合うが、ロロチャバンのほうが早い
一方、ガーナとディバの魔術勝負も始まっていた
「風の刃よ、凍てつく風を砕き、真の心得を放て」
「氷の聖霊よ、自然つかさどるものを凍てつかせよ」
2人の魔術はディバが優先的に勝っていたが、ガーナはその瞬間に風を起こす
ディバの装備していた防具は吹き飛ばされ、空中で寝着になった
「己・・・やりよったな。だが、勝負はここから」
その瞬間に、ロロチャバンがあわてた表情をする
「いけないマスター。魔術薬の効果がいつもより2倍速く切れる」
「なんだと?う・・・」
ディバはそのまま空中から落下していく、建物20階はあろう高さから
だが、ガーナが彼女を受け止めたと同時に自分の手を差し出す
「俺の血を吸えば魔力は戻るんだろ?」
「お前達は親子そろってバカだな・・・」
ディバはその言葉に甘え、ガーナの腕に牙を入れる
-1時間後-
「よし、これで俺が勝ったから、明日からはきちんと授業に来てもらうぞ」
「はいはい、わかったよ。まぁ、このかりもあるしな」
ディバがそう言ってると、ガーナがペンを取り出す
「よし、じゃあ俺が勝ったって生徒名簿に・・」
「ばか、それはやめろ。第一魔法薬さえ切れなければ私が勝っていたんだぞ」
「そうか?」
その騒ぐ姿を見ながら、アスナはロロチャバンに質問する
「ねぇ、ディバっていつもあんなのなの?」
「いえ、あんなに楽しそうなマスターは初めてです。」
その光景が暗い暗闇に明かりをともした
 
十五話
 
今日の一日が始まり、皆さん昨日とは違う顔で来る
怒った顔、笑った顔、悲しそうな顔・・・・・
私は蝶を捕まえる・・・だけど、私を蝶はすり抜ける
私の席は一番前の窓側の席でカズミさんって人がとなり
今日も出席チェックが行われる
「2番ユウナ・アカシさん」
「はい。」
彼女が元気よく答えるように私も答えたい・・・
でも、無理ですよね?ガーナ先生・・・
「えっ、何で見えないかですか?だって私・・自縛霊なんですから」
今日も放課後になって、皆さん汗を流す
「ねぇ、この服毛糸がほどけちゃって・・なんとかならない?コロモ?」
「もぅ~ヨメコはすぐに毛糸ほどすなぁ~」
この人たちの名前はコロモさんとヨメコさん。
ヨメコさんのほうは「マンガコ」というあだ名が出席簿に書かれているけど、本当はこっち・・
「放課後は面白いものがない・・」
「面白い・・白いワンコは主白い」
「ふっ、15点」
点数が厳しいけど、この2人も私のクラスのマナさんとザジさん
「ザジさんは暇があるとギャグを言うので面白い・・・10点かなぁこれって?」
今日はこの寮に来ました。学園内なら動けるんです。
さっそく、何かしている3人がサヨの目にとまる
「緊急連絡機?」
それはコノカにしてみれば、ただの糸電話だった
セツナが自信満々に嬉しそうな顔で頷く
「はい、これで私とお嬢様は24時間綱かがってるわけです」
コノカは「ふぅ」とため息をつき、カエデのほうを見る
「カエデさん、なんか言ってくれる?」
カエデは首をかしげながら「何かでござるか?」と言い紙コップを手に持つ
「カエルピョコヒョコ、合わせてピョコピョコ」
その音が、糸を伝いセツナの耳に入ってくる
「おぉ、聞こえる」「でもな、セッチャン」
コノカが糸の真ん中をつまむと音が途切れた
「セッチャン、これドアや。」セツナは今気づき「盲点だった」と落ち込む
「それ私にもやらせてください」と言うとセツナからコップを取る
が、これは見えないほうからみればコップが宙に浮かんでるということだ!
コノカが「キャァーーー」と悲鳴を上げると響いた
「どうしたわけ?」
出席番号3番のカズミが来た後に、ガーナも来た
「お化けの声がしたんよぉ~糸電話から」
「糸電話?」とカズミが不思議そうに聞くと「それはいろいろと」とセツナが言った
その間にガーナはその場を抜け出して、呪文を唱えていた
「死の魂よ、さまよえる魂を・・」とまで言った瞬間人の気配が後ろからする
「なにしてるのガーナ君?怪しいなぁ?」
ガーナの魔術はばれるわけにはいかなく、逃げるが追ってくる
すると、奥の方から悲鳴が聞こえた
 
 十一話
 
 
建物の中に入ると、食べ物の匂いが漂ってくる
「ジュー」と音を出しながら、あげられている肉はまさに極上にひとしかった
フウカとフミカはつまみ食いをしながらせつないを始めた
「ここは、食べ物専用部のところ。地下3階が保存室になってだよ」
「サツキちゃんやクーラーちゃんとジュカネちゃんはここの部活のお料理研究会と飲み物研究会に入っているんだよ」
クーラーさんとジュカネさんが奥から凍ってるものと、沸騰しているものを持ってくる
「それどうしたんだ?」
ガーナがきくと2人は笑みを浮かべて、コップに注いだ
双子は3人分あるのに、素早く手に取って飲んだ
ガーナは飲んでみた・・・・「うまい」っと言葉に出してしまった
「よかった。失敗作品かと思ったんだよね。」(出席番号44番ジュカネ)
「ジュカネのやつは沸騰してるからね^^;」(出席番号42番クーラー)
建物を出た後、今度は寮の横にある建物に来た
ドアを開けるといくつものドアがずらりと並んでいる
扉には【バトミントン】などその部活の部長が使ってる部屋らしい
【散歩部】と書いてある所に入ると、クラスの男子がいた
「セイリュク兄、ただいまぁ~」
「おなかすいたですぅ~」
その2人を面倒しながら、セイリュクさんが来る
「先生も何か食べていきますか?っていってもデザートしかないんですけど」(出席番号47番)
頼んだルビーの宝石という苺が来ると双子は夢中で食う
俺は龍の涙というグミみたいなものを食べた
「セイリュク兄はパティシェを目指してたことがあるんだよ」
「だから、ここに来ればいつでもデザートが食べれるですぅ~。
まぁ、私たちは寮が同じ部屋だからいかなくても食べられますがね」
セイリュクさんがここにいるということは散歩部部長!?
セイリュクと別れた後、大きな木に向かって進んでいた
【関係者以外立ち入り禁止】と書かれてある看板があるが双子は入っていく
「ここって関係者以外・・・」
ガーナが戸惑いながら言うがどんどん進んでいったので仕方なくついていく
がその先にはドスファンゴがいた
「ブルル」と激しい鼻息を立てながら、突進してきた
「先生助けて」「怖い~」
ガーナは2人を逃がすことを考えた。武器も持ってない今、とてもじゃないが勝てない
ドスファンゴが近づいた時に銃声が響く
ドスファンゴは息絶えたとともに出席番号ウツキが来た
「先生大丈夫ですか?世界樹木のほうをいくんならこっちのルートのほうが安全ですよ」
そう言われ、世界樹木と呼ばれていた木の上にフウカ、ガーナ、フミカの順に上った
「すごく高い木だなぁ~」
双子は一緒に頷き、笑顔になった
「皆からは世界樹木って呼ばれてるんだ」
「あと、伝説がこの木にはあるんです」
「伝説?」
ガーナは不思議に思って聞いてみた
 
十二話
 
「まぁ、よくあるやつだけどね」
「この木の上でキスをしたカップルは永遠に結ばれるってやつです」
「ロマンチックだよねぇ~」
(外見は子供に見えても、中身は大人なんだなぁ~)
ガーナはそう改めて思った
「じゃあ、ガーナ先生としよっか?」
「きっと世界樹木が願いをかなえてくれます」
ガーナは戸惑った。生徒と先生がそんなことと・・・
だが、双子はガーナの両端にいて逃げれない
「フミカ、そっちの手押えて」
そう言われると、フミカはガーナの手を抑える
ほっぺにキスされてガーナの顔は赤くなる
「ガーナ先生大好き」
「また、マンゴーパフェおごってね」
その3人は夕日に染められ、名画の中にいるように輝いた
ー夜ー
ガーナが帰ってくるとアスナトコノカが待っていた
「どうだった?うちの学園広いでしょ?でも、多分紹介されたのは一部だけど」
アスナが自慢げに言うのに対して、コノカが出席簿を見ると双子の写真の隣に何か書いてある
「なになに。大人の味?意外とテクニシャン?」
「あんた何やってたの双子と」
アスナが質問を怖い顔でする
コノカも横から覗き込む
その光景をドアの隙間から双子が見ていた
「僕らを子供扱いした罰だよ」
「おねぇちゃん、私のところになんて書いたの?」
「教えない」
そう言いながら、双子は笑いながら帰った
 
十三話
 
最近、学校に来ない生徒が2人いる
ディバさんとロロチャバンさんだ
2人の空席を見るたびにガーナは不思議に思う
-その夜-
コノカがお茶を切らせたと言って外に買い物に行ったが、止めないといけなかったと今に思う
階段をおりていくコノカの足音は外に響くが、それは一瞬にして叫び声に変わる
「きゃぁーー」
コノカの叫び声が聞こえた外に向かうと、1人の成人女性が空中に浮かんでる
地面にはコノカが倒れており、首筋には牙の跡が残っている
「この時を待っていた。ガーナ坊やよ。闇の吐息(闇の息)!」
ガーナは防御魔術を使い、攻撃を受け止めはじき返す
その女に当たる瞬間に、何かが飛んでかばった
「侮っていた。さすが奴の息子・・・くっ」
そう言うと女は飛んでいく、暗闇の中へと
ガーナは追おうとしたがコノカのことが心配で抱き起こす
「さっきの悲鳴はどこから?」
ハルナの声がし、数人の生徒がガーナのもとに来る
「先生、お嬢様に何か?・・ってお嬢様のやわ肌に傷が!」
っとセツナが困惑した瞬間に傷がなくなる
「あれ?気のせい。」
コノカが目を覚まして、不思議そうに聞く
「うぅん、何がぁ?」
その時は寮に戻ることしか思いつかなかった
-翌日-
ディバが久々に学校に来る(っと言っても1日ぶり)
今日も普通に授業が終わって、夜になった
だが、魔の手はガーナに一歩ずつ近づく
ガーナが夜遅く、湖の近くにいると昨日の女が現れた
「坊や、わかるだろう?私だ!ディバだ!」
ガーナは硬直する。クラスの生徒が吸血鬼なんて…
そこにロロチャバンが素早く動き、ガーナの肺をつぶす勢いで握られた
「申し訳ありません。マスターの命令なので」
ディバはその瞬間を見ると笑みを浮かべた
「これでやっとお前の親父にかけられた呪いが解ける。
お前の親父は私にこの学園から出られず、魔力を最小まで封じられたんだ!
この屈辱、おまえにわかるか?まぁ、昼までゆっくりと血を吸わせてもらうぞ、先生」
そう言うとガーナの喉元にディバの口が近づく
喉元に穴が開けられそうになった瞬間に靴が飛んでディバを吹っ飛ばす
「こらーそこの吸血鬼、ガーナを開放しなさい」
来たのはアスナだったイタ(イタチ型アイルー妖精)も一緒だ
「ふっ、やはり来たか・・アスナ・ハウメって」
ディバが驚くのも無理はない、アスナは自分の倍あるボートを投げつけた
「本当に投げるなぁ~」
ディバが数百メートルぶっとばされる
「ガーナ、大丈夫?」
「あぁ、済まない。ディバさん」
怒りの表情をしたディバが出てきた
「えっ、ディバ?どこが?」
「今は魔力を使って、変身しているんだ」
ディバが呪文を唱え始めたので、ガーナが魔術で攻撃するがロロチャバンがガードする
「リク・ラク・リク・ラク・・ライア・アク!
氷の雪崩よ、すべてをのみこむ破壊神となれ、剣は雷に、弾は竜巻に、ラク・ラク・スピリトス!」
ディバがそう言った瞬間、氷の壁ができ逃げ場がなくなった
 
十四話
 
「さぁ、坊や逃げれないぞ?どうする」
ディバとロロチャバンが一歩近づくごとに後ずさりする
そこにイタがガーナに提案を出した
「兄貴!ここはやっぱ、契約しかないぜ」
ガーナは戸惑ったがアスナは仕方ないという感じで見る
「っで契約ってどうするのよ?」
アスナはおろかガーナだって知らない
「兄貴は自分の血を口に入れて、それをキスして姉さんに渡すんですよ」
「キスってこんな時にためらってる場合じゃないか・・まぁ、あんたはカウントしないから」
イタが発光機を持って、ディバ達のほうに行き点火する
「喰らいやがれ、【イタチフラッシュ】」
元から光が苦手なディバは手で目の前を多った
その瞬間にガーナは自分の手の血管を切り、口に含んだ
そして、2人はためらいながらもキスを交わす
2人の足元が光、アスナの服が制服から赤いパワー装備に変わる
「なんかよくわかんないけど、力がみなぎる」
大剣を持ちアスナは片手剣のロロチャバンに切りかかる
ほぼ互角に打ち合うが、ロロチャバンのほうが早い
一方、ガーナとディバの魔術勝負も始まっていた
「風の刃よ、凍てつく風を砕き、真の心得を放て」
「氷の聖霊よ、自然つかさどるものを凍てつかせよ」
2人の魔術はディバが優先的に勝っていたが、ガーナはその瞬間に風を起こす
ディバの装備していた防具は吹き飛ばされ、空中で寝着になった
「己・・・やりよったな。だが、勝負はここから」
その瞬間に、ロロチャバンがあわてた表情をする
「いけないマスター。魔術薬の効果がいつもより2倍速く切れる」
「なんだと?う・・・」
ディバはそのまま空中から落下していく、建物20階はあろう高さから
だが、ガーナが彼女を受け止めたと同時に自分の手を差し出す
「俺の血を吸えば魔力は戻るんだろ?」
「お前達は親子そろってバカだな・・・」
ディバはその言葉に甘え、ガーナの腕に牙を入れる
-1時間後-
「よし、これで俺が勝ったから、明日からはきちんと授業に来てもらうぞ」
「はいはい、わかったよ。まぁ、このかりもあるしな」
ディバがそう言ってると、ガーナがペンを取り出す
「よし、じゃあ俺が勝ったって生徒名簿に・・」
「ばか、それはやめろ。第一魔法薬さえ切れなければ私が勝っていたんだぞ」
「そうか?」
その騒ぐ姿を見ながら、アスナはロロチャバンに質問する
「ねぇ、ディバっていつもあんなのなの?」
「いえ、あんなに楽しそうなマスターは初めてです。」
その光景が暗い暗闇に明かりをともした
 
十五話
 
今日の一日が始まり、皆さん昨日とは違う顔で来る
怒った顔、笑った顔、悲しそうな顔・・・・・
私は蝶を捕まえる・・・だけど、私を蝶はすり抜ける
私の席は一番前の窓側の席でカズミさんって人がとなり
今日も出席チェックが行われる
「2番ユウナ・アカシさん」
「はい。」
彼女が元気よく答えるように私も答えたい・・・
でも、無理ですよね?ガーナ先生・・・
「えっ、何で見えないかですか?だって私・・自縛霊なんですから」
今日も放課後になって、皆さん汗を流す
「ねぇ、この服毛糸がほどけちゃって・・なんとかならない?コロモ?」
「もぅ~ヨメコはすぐに毛糸ほどすなぁ~」
この人たちの名前はコロモさんとヨメコさん。
ヨメコさんのほうは「マンガコ」というあだ名が出席簿に書かれているけど、本当はこっち・・
「放課後は面白いものがない・・」
「面白い・・白いワンコは主白い」
「ふっ、15点」
点数が厳しいけど、この2人も私のクラスのマナさんとザジさん
「ザジさんは暇があるとギャグを言うので面白い・・・10点かなぁこれって?」
今日はこの寮に来ました。学園内なら動けるんです。
さっそく、何かしている3人がサヨの目にとまる
「緊急連絡機?」
それはコノカにしてみれば、ただの糸電話だった
セツナが自信満々に嬉しそうな顔で頷く
「はい、これで私とお嬢様は24時間綱かがってるわけです」
コノカは「ふぅ」とため息をつき、カエデのほうを見る
「カエデさん、なんか言ってくれる?」
カエデは首をかしげながら「何かでござるか?」と言い紙コップを手に持つ
「カエルピョコヒョコ、合わせてピョコピョコ」
その音が、糸を伝いセツナの耳に入ってくる
「おぉ、聞こえる」「でもな、セッチャン」
コノカが糸の真ん中をつまむと音が途切れた
「セッチャン、これドアや。」セツナは今気づき「盲点だった」と落ち込む
「それ私にもやらせてください」と言うとセツナからコップを取る
が、これは見えないほうからみればコップが宙に浮かんでるということだ!
コノカが「キャァーーー」と悲鳴を上げると響いた
「どうしたわけ?」
出席番号3番のカズミが来た後に、ガーナも来た
「お化けの声がしたんよぉ~糸電話から」
「糸電話?」とカズミが不思議そうに聞くと「それはいろいろと」とセツナが言った
その間にガーナはその場を抜け出して、呪文を唱えていた
「死の魂よ、さまよえる魂を・・」とまで言った瞬間人の気配が後ろからする
「なにしてるのガーナ君?怪しいなぁ?」
ガーナの魔術はばれるわけにはいかなく、逃げるが追ってくる
すると、奥の方から悲鳴が聞こえた