二期 26~30
 二十六話
 
私には友がいない・・・・いや、いらないんだ・・・・
ただ、こうしてゆっくり過ぎる時間の中、私は馬鹿にされながら生きてきた
「パタッ」とノートを閉じて、机の引出しにしまいこむ
4つある眼鏡から黒いのを選びかけて部屋からでる
(私は人が嫌いだ・・・今も)
彼女の出席番号は56番のレンダイ・マジコ
成績優秀、マラソン大会8年連続で優勝という運動神経抜群の彼女は完全人間と呼ばれてる
ただガーナが気になったのはそのことではなかった
【団体活動(運動会やごみ拾い運動など)】0
これにはガーナの疑問が結びつくところだった
彼女は個人だけでやるものはやるが他の人と一緒にやろうとしない
授業にも疑問を持って話すが、彼女が周りとしゃべってるのを見たことがあまりない
クラスの人たちに聞いてもわからないのは当然だった
彼女だけは誰一人も今の生徒がいない場所の小学校にかよっていたからだ
直接本人にも参加を誘うものの、睨みつけられた
「私は【完全人間】だからクラスにいたら迷惑ですよね?失礼します」
彼女の眼に映っていたのは絶望と悲しみだけだった
放課後必ず彼女が行く場所がある
-密林-
彼女はドスファンゴ・イャンクック・クイーンランゴスタを見事倒して帰ってきた
だが、ハンターにある狩りの達成感はまるでないようだった
売店会という行事が明日開催される。
クラスのメンバーと一緒になにか売ったりする行事だ
クラスの全員が準備をする中、マジコだけは寮にすぐ帰る
頭はひとつ結びで髪が短い彼女は目立たない存在・・・・
アスナとチサメが寮の部屋に来た
「ねぇ、ホンヤ(ノドカ)ちゃんは契約したけど気づいてないんでしょ?」
「それっていいのかよ?」
「別に教えなくても・・・・それに危険な目に・・
あっ、それで何かわかりましたか?」
「無理っぽいかなぁ~」
とアスナが言うとチサメも頷き、それぞれ帰った
廊下を歩いているとマジメさんにあったが礼をしただけで声は出さなかった
彼女のできること・・・・・
「そうか!」
ガーナは思いついて、帰りの会で全員に発表した
それに全員が頷き、早速うるものをきめていく
ガーナ達がそうやってる中、マジコは散歩をしていた
(今日の宿題は終わって・・・・最近追加されたリオレウス2体の討伐に行くか・・)
そう言い制服装備を着ながら片手剣を手に取る
道にいる花をよけながら歩き、踏んだ人を睨みつける
アイテムを一気につかみ取り、適当に買ってポーチに詰め込む
酒場の嫌なにおいをよけながら、集会所につきリオレウスの報酬金額を見る
「1万zか・・・まぁまぁだな」
そう言って受付の女性にクエストが書いてる紙をたたきつけ出発した
森丘につき、エリア1に入る
心地よさそうな風も彼女にしてみれば嫌なものだった
エリア2でランポスに遭遇したが、素早く動き華麗に倒す
ランポスが彼女を目立たせるように倒れており、その場所に咆哮とともにリオレウスが降りてくる
マジコは閃光玉を投げ落したあとに、各部分破壊を5分かからずに終わらせる
だが、後ろに気配を感じた・・・が遅かった
彼女の後ろから毒づめをもつリオレウスもう一体が突入してきた
 
二十七話
 
彼女があきらめたとき、突き飛ばされる
だが、突き飛ばした相手に向かっての第一発言は「なにする」だった
「クラスの全員が待ってるぞ。」
ガーナが笑みを浮かべながら言う
「嘘ばっかり・・・どうせ、リオレウス2頭もまともに倒せないってことでからかいに来たんでしょ!?」
マジコがそう言ってた間にドスランポス・イャンガルルガ・イャンクック・リオレイア・オオナズチまで来た
ガーナは4体を相手にして切りかかっていく
太刀の属性効果から生まれた氷はモンスターの自由を簡単に失わせ、4体を簡単に倒した
マジコも片手剣でちゃちゃくとダメージを与えていたが、オオナズチに後ろを取られした攻撃をされる
(つまんない人生だったな・・・今度もこんなのかな?)
マジコがそう思った瞬間に血しぶきが飛ぶが彼女のものではなかった
ガーナの左の肺を貫通した舌は「シュルル」と音を立てながら戻っていく
「あんた馬鹿じゃない!?生徒に嫌われてるくせに!まだ20も超えてないくせに!
あんたが担任じゃないとあのクラスはだめなんじゃないの?
あたしなんてどうせクズで弱くて、かわいくもなくて・・・・」
「それでも、俺の生徒だ!お前が俺のことをなんとも思っても生徒であるのは確か。
じゃなかったらこんなとこわざわざ来るかよ」
その2人の会話の間にイタが入ってくる
「兄貴!今のままじゃダメっす。契約を早く!」
(なんでなんで私はこいつに思われてるの?
でも、死にたくない・・・こいつのおかげで目が覚めた)
マジコは決心した思いを胸にイタがなぜしゃべるもかも聞かず見る
「おい、そこのイタチか鼠かわからない小生物!
その契約ってやつをやれば助かるんだろうな?なら教えろ」
イタは細長い体を前にうごかして頷いた
「キスっすよ。マジ姉さん」
一瞬「はぁ?」と思ったが彼女はガーナの唇に自分の唇をつけ血を吸う
その感覚は気持ちいい?と言ったらへんがだ、暖かいものだった
彼女の制服が秘書服に変わり、巨大なペンがでてきた。しかも、メモ帳とセットだ
マジコは何を書けばいいか分からず、適当に書く
「炎羅天称の鳥よ貫け、者は大麻、水を嵐図」
すると、火の鳥が出てきてモンスターを燃やした後に、
結界のようなものがガーナとマジコとイタを包み、大量の水がリオレウスとオオナズチをのみこんだ
「天癒、安らかに癒せ、我魔力よ」
そう書くとガーナの体の組織がドンドン再生された
「どうやら、マジコ姉さんの能力は相手の行動を的確に見れる眼鏡と、
メモ帳に魔術の呪文を書くことで攻守ができるわけっすね」
そのあと、魔術のことを聞いたマジコは帰りながら人嫌いになった理由を話す
「私・・・いじめられてたんだ・・小学校のころ・・
先生だって友達って言ってくれた人も、大人も誰も助けてくれなかった・・
そのまま、進んでたらいつの間にか慣れて周りとかかわらなければいいと思ってた・・
でも、先生に気づかせてもらったよ・・・私は本当は孤独がいやだってことを」
ガーナが左胸のほうを抑えている、どうやら外はできても中は数時間しないと消えないらしい
「でも、教室に行ってみな・・・・1-aもそうなのかな?」
ガーナは治療のために病院に行く
マジコが暗い教室に入った瞬間、紙吹雪がまかれた
黒板には【マジコさん、誕生日おめでとう】と書かれてある
「もう、事前に行ってくれなかったからプレゼント買えなかったじゃない」
ミサが言ったあとにサクラコ、エン、リョクコ、セイカ、クギミーが来た
「そうだよ」「いってくれればよかったのに」「いつも無口じゃ詰まんないよ」
「ねぇ、それよりバザーの品物たりないんだけどなんかある」「あんたは人任せにしない」
さらに、大きな肉が置かれる
「私たちお料理研究会が作ったケーキの味がする肉ネ」
それに加え、飲み物もごうせいだった
「飲み物研究会で作ったメロン・ミツソーダだよ」「すごいでしょ」
アスナが近寄って来た
「このパーティ、ガーナが計画したのよ。全く、自分が計画しておいてこないんだから。」
そこにガーナが入って来たが、包帯を巻かれていたので委員長が驚く
「ガーナ先生、どうしたんですの!?さてはまたアスナさんあなたの仕業ですね!」
「勝手に決め付けるな!変態女」
取っ組みあいを見ているマジコの顔は笑顔だった
-翌日-
マジコが今日も学校にきていた
だが、いつもとは違い班のメンバーと話し合ってる
宿題のやり方も少し落ちたがガーナはこれがいいと信じた
彼女の胸のポケットには大切にカードが入っていた
(全く・・・このおせっかい教師)と心でマジコはつぶやいた
彼女を太陽の日差しは明るく照らしていた
 
二十八話
 
私の名前はヨメコ。出席番号確か・・・74番、12歳で彼氏なし
好きなものは漫画(色もの)魔法とかには興味あり
今が好きで過去は嫌い・・
私のクラスの担任はかっこいいし、若い・・・
「なにぶつぶつ言ってるの?」
フミカが覗き込みながらそう言ってきた
「大人の悩み」(って言ってもまだ12歳だし)
今日もクラス内で漫画を持って登校する
授業中はばれないように呼んでるから、楽しい
ちなみに部活は図書館探検部に入っていてハルナ、ノドカちゃん、ユエッチとは仲がいい方
「ヨメコさん、あの今日図書館に一緒に来てくれませんか?」
藍色の髪のノドカが言った
「いいよ、何をしに行くの?調べ物」
私は黒色の髪を撫ぜながらそう言った
そのあと、遅れるノドカに変わって図書館に向かう
今の生活が続けば・・・・彼女の胸にはそう言う思いがあった
2階へ上がるとチア6人組が練習をしていた
学園での応援チームの中では一番期待さてれている
他の皆だって部活などで期待されてるのに、私だけは・・・
漫画が詰まったカバンを肩にかけながら、3階へと上がる
漫画好きで共通点が一緒のハルナが何か書いていた
だけど、彼女みたいに漫画を描いたことはない・・
(きっと期待されてるんだろうな・・・私は・・・)
彼女はさらに上がって4階につく
廊下は明かりのせいか、朝よりきれいだった
図書館の前に来ると深呼吸をして中に入る
中は本棚があちこちにあって迷路のようになってる
一番奥に机とイスがある場所に行くと、そこにはガーナがいた
 
二十九話
 
ガーナはこちらに気づいたのか振り向く
「あれ?ノドカさんは」
「遅れてくるって」
ヨメコの言葉を聞いてガーナは安心か?そんな表情をしている
一緒に図書館で待ってる中、過去を話したくなってしまう
嫌なことばっかりの過去を・・・・・・・・・
「先生・・・相談のってもらっていいですか?」
「ああ、別にいいが」
そこにノドカが図書館に入って来たが、入口からも聞こえる2人の声がした
ノドカは息を殺してその場を見てる
-ヨメコの小学校時代-
ヨメコは明るくてクラスにも友達がいた・・・少ない
ある日、彼女が忘れ物をしたとき男子生徒にいろいろ言われた
「漫画しか希望がない」と先生にも言われても、ただ「はいそうです。」と言うだけだった
それから、皆ヨメコには期待をしなくなった
ヨメコは自分の感情を押し殺しながら、ただ笑うことしかできなかった
「ガーナ先生の胸で泣かせてもらっていいですか?」
ガーナは一瞬恥ずかしかったが、ヨメコを抱いた・・これが教師の役目と思い
ヨメコは安心したように泣き出した
その話をしてる途中、イタが入っていた
「悲しい話っすね、兄貴」 「イタ・・・・お前」 
ノドカは驚いて叫びそうになったが口を閉じた
ヨメコは不思議そうに見ている
もっと近くで見ようとしたノドカはバランスを崩して、音を立てて転倒する
「大丈夫か?ノドカ・・・さん」
ノドカは頷き、イタのほうを見たのであきらめたように語りだした
「実は俺って魔術が使えるらしいんだ・・・全然記憶にないけど」
ガーナは二人が避けると思っていた
が2人は声を合わせて「すごーい」と言う
「だって、先生が魔術を使えるなんて漫画読者にしてみたら夢じゃない」
ヨメコが言った後にすぐノドカが言う
「先生が魔術使いでも・・・私気持は変わりません」
それを聞いた読め子がにやつく
「ほっほぉ~それはプロポーズかな?ノドカちゃん」
ノドカは顔を赤くして、ガーナに助けを求める
「それより、ノドカ嬢ちゃん。カード持ってるかい?」
イタが言った瞬間にノドカは取り出し、みる
「ディホォルメントって言ってなみ」
ノドカは深呼吸した後に「ディホォルメント」と言う
すると、本がノドカを囲むように出た・・しかも、宙に浮きながら
「ノドカ嬢ちゃんはもうしたから大丈夫っすね」
ノドカは今はじめて、あれは契約したのだと知った
「じゃあ、ガーナ君。次は私とやろうよ。相談に乗ってくれたお返し」
ガーナは戸惑ったがイタは「いけーいけー」と言っている
戸惑いを取って自分の血を口に少量入れる
「でっ、何するの?」「キスっすよ」
「キス!」
ヨメコは驚いた顔をしているのでガーナも戸惑った
「やっぱり駄目だよな・・」「ok,okキスね」
そう言うとあっさりキスをして契約を交わし、カードを受け取る
ノドカがヨメコのほうに来る
「悩み事があるんだったらいってね。私たち友達でしょ?」
「ありがとう」
ヨメコは目に涙を浮かべながら、そして笑いながら言った
-夜-
さらに2人増えたパートナを見て、アスナ達は驚くが2人は笑みを浮かべていた
 
三十話
 
【新パーティ結成!?名は赤い棘】
夜が深い中、寮のロビーにはガーナと契約者が集まる
イタがにやつきながら言う
「兄貴もたくさんの女性としましたねぇ~。
まっ、クラス全員を契約者にすればもっといいんすが」
ガーナが困った顔をした
「だめだろ・・・いちを生徒と教師だし・・・ッていうか仕方なくした奴のほうが多いんだから」
アスナは椅子に座って、足を組んでる
マジコは手帳にメモをしていて、よめこはノドカと本を読んでる
チサメは「チウ」のホームページを更新している
カズミが笑いながらカメラを構えてガーナに代わって発言する
「というわけで、私たちガーナ君契約者はパーティとして活動します。
表はモンスター退治だが、裏ではこの世界で起きてる異変を調べることになりました」
アズミがハイテンションでいう中、ガーナ以外はあくびをしてる
「そろそろ寝たほうがいいか・・・」
そう言うと解散して自分の部屋に戻っていく
アスナとともに部屋まで行くとコノカが待っていた
夕食にはこんがり肉gが出されたので食べつくす
「ピンポーン、ピンポーン」とチャイムがならされる
「誰よ?こんな時間に」
コノカがドアを開けるとヨメコ、ノドカ、ユエ、ハルナが来ていた
「先生質問があってきました」
「中入っていいよ」
アスナが驚くというか邪魔された感じがして「ちょっと、あんたたち」と言う
仕方なく、勉強会が始まりガーナ達が騒ぎながらやっている
「ピンポン、ピンポン」と激しくチャイムが押されて音が部屋に響く
コノカがドアを開けると委員長がいた
コノカを気にせず前にどんどん進む
「ちょっとアスナさん!ガーナ先生と同居でしかも相部屋なんて聞いていませんよ!」
アスナは何と説明していいか、困った
コノカが委員長のほうを見上げた
「今勉強会始まったとこや。参加するんやったらそこ座り」
委員長は口を大きく上げて、感激したような顔をしてる
「ガーナ先生と勉強会!私も参加しますわ、委員長として当然ですわ」
ガーナは戸惑うが、勉強会は騒がしくなる
「ミルクコーヒーとって」「あのここはどうやるんですか?」
「そこは・・・」「ガーナ先生、私も質問してよろしいでしょうか?」
アスナの怒りが限界まで達した
「人の部屋で宴会するなぁ~」
アスナのけりにより5人は廊下に飛ばされる
ガーナは困った顔をしていたが、コノカはいつもと同じだ
「ガーナ君、実はロビーでみんなでもう一回歓迎パーティーやることになったんや。
来てな。」
そう言ったあとにコノカは部屋から出ていく
ガーナがロビーに行くための階段でクラスメイト達の声が聞こえる
「全く、なんであんな凶暴なアスナさんと冷静、頭脳名跡のガーナ先生が一緒なんですか?」
コノカは笑顔で振り向いた
「うちのおじいちゃんが部屋が決まるまでっていったに」
委員長は驚くが、ハルナはにやついた
「じゃあ、私たちもガーナ君と一緒になれるように頼んでみようか?」
ノドカは恥ずかしそうに少しだけ頷いたが、ユエは聞いてない
「待って下さる?ガーナ先生もまだまだ青年!そんなガーナ先生を育てるのは私が一番だと思いますわ」
そこにアスナがやってきて「育てるのかよ」と言う
クラスメイト全員が笑った
ガーナがそこに入ってくると全員はいつものように、質問や自分の作ったものを見せた
部屋に戻るとコノカ達が待っていた
「ガーナ君、どうやった?」
「楽しませてもらった」
コノカが寝た後にイタと話してた
「兄貴、やっぱもっと・・」
「いや、契約者はいいんだ・・・」
その話を影でこっそり聞いてたフウカとフミカがロビーにいるクラスメンバー女子のところに行く
「たいへんだよ!ガーナ先生って実はこの学園に恋人を探しに来たんだって」(誤解)
髪の手入れをしていたクラスメイトが一斉に振り向く
ガーナは眠れないので廊下を散歩していた
「ドドドドォーーー」と後ろからものすごい足音が聞こえる
振り向くと派手な服を着た生徒達がいる(男子生徒は寝た模様)
「どうしたんだ・・・そんな格好を・・・」
「ガーナ先生聞きましたわ。パートナーでしたらぜひこの私に」
全員でガーナを追いかけまわす遊び?が午前3時まで続いた
結局、ガーナは捕まらずにすみ部屋に戻って寝た