一部 二章

 

 二章  猟団結成
 
リオレイアを討伐してから早四ヶ月、俺は防具を新調した。クックシリーズ。
怪鳥イヤンクックからとれる素材で作る事ができる防具だ。比較的軽く、
丈夫で扱いやすい代物だ。武器もアッパーブレイズがあの戦いの中で
ひび割れてしまい、直すには〈火竜の堅殻〉が必要で到底直せそうもない
なので雌火竜の素材を使った大剣〈ジーグリンデ〉をつくり今もこの
大剣でクエストにでている。仲間と...な
 
そうあのリオレイアの討伐から四ヶ月色々な事があったあのあと後方から
声をかけられびっくりしている私に「私達は仲間との信頼で繋がる猟団
フィアーズだ」と言い私に四人目の団員にならんか?と誘ってきた。
もちろん仲間が増えると言う事で快く承諾した俺だったが後になりギルバード
の事も気になった。だがこれでいいのだと言い聞かせ自己紹介をし合った・・
 
自己紹介をおえ、またあう日を決めた。俺に話しかけてきた奴はビーク=ドルフ。体格は俺と同じぐらいで太刀使いらしい。腕はかなり立つようだ。何故なら防具は強さの証でもあり、彼はクックよりもかなり上のランクの防具、レックスシリーズだった。武器もすごく〈鬼斬破〉を持っている。そして今、今日がそのまたあう日でこうしてクエストにいっているわけであった...
 
今行っているクエストは私のランクに合わせてかゲリョスであった。流石
レックス装備だけありビクともしないが毒だけは効いているらしく顔が悪い
「マルコ!落とし穴を頼む」とビークに頼まれ大急ぎで仕掛ける、角笛での
コンビで落とすとビークは解毒していた俺はここぞとばかりに溜め切りを
脳天へと放つそして怯んだところにヘレン=ニーナが弓での攻撃を浴びせ
ジョディー=ドルフがハンマーの叩きつけを食らわし絶妙なコンビでゲリョスを倒した・・・
 
クエストから帰ってきたジャック達は酒場で一杯飲んでいた。そうして俺は
フィアーズの一員となった。そして改めて自己紹介をしあった。ジョディー=ドルフ
は五年前にビークと結婚して今も夫婦で狩りをおこなっていて結構名の知れた
ハンターだそうだ。一方ヘレン=ニーナは自分の腕を磨くために修行させてもらって
いるらしい。...それにしてもヘレンの方に目がいってしまう。彼女はかなり美人
の類に入るだろう。肩までかかった黒髪、肌は色白でぱっちりとした蒼い目はとても
可愛く見える。たくっ俺は何を考えてるんだと自分を叱るとビーク達と乾杯をして
ビールを一気に飲み干した。
 
暫くしてアルコールがまわってきたのだろう気分が高揚していく・・・
その時横からビークに声をかけられた、「ニーナが気になるのか?」と言われ
思わず赤面する、彼女も赤面する、話題を変える為「今度は何に行くんだ?」
とビークに聞いてみたすると「もう馴れただろうからレウス位行っとくか」
とマジで言ってくるのである。酔っているせいか「いいね。行こうか」と言って
しまった。これが俺と彼女の距離を縮める事になる事をこの時の俺は知る由も無かった・・・
 
翌日、ビークはマジでリオレウスを討伐する気だ。正直心の準備ができない。
なんせ実は火竜を狩る事が一つの目標であったからだ。ハンター始めたころから
憧れていたあの火竜と戦うことができると思うとドキドキする。それにヘレンと
共にクエストにいくと思うと妙に嬉しくなってしまう。ヘレンが自室から出てくると
「今日の狩りもよろしくお願いします」といわれ、ますます胸が高鳴る。
ビークは妙にこちらを楽しそうに観てる気がした。準備がととのいビーク達と共に
木々が生い茂る〈森丘〉に出発した。
 
「森丘か、見渡しが利くから楽だな」といい出発した。暫くして森へと入ると
そこにはレウスが水を飲んでいた「行くぞ」とビークが言うとまずヘレンが麻痺ビン
にての牽制そして麻痺そのところに鬼斬派とジークリンデの斬撃が舞うそして
ジョディーの溜め切った叩きつけが脳天を襲う。とたんに怒り出すレウスに勝利を
確信する一同に恐るべき風圧が襲いジョディーとビークは辛うじて耐えたようだが
俺とヘレンは崖へ転落してしまった。落ちていく時手を繋ぎ速度を殺そうとする
だが一向に変わらない、ヘレンへと「絶対助ける」といい崖へと剣を突き刺した・・・
 
ジャックは力を振り絞りヘレンを何とか上によじ登らせ俺もどうにか登った
ビーク達は回復や武器を研いでいた。レウスは巣にいったようだった。辺りは
血の臭いが漂い生臭い。「おい、大丈夫か!?」とビークが駆けつけてくる。
「ああ、俺達は大丈夫だ。そっちは?」「ああ。さぁ追いかけるぞ」ジャックは
ビークの後ろに、ヘレンはジャックの後ろに、ジョディーはヘレンの後ろ
という順番で巣に潜入した。中に入ったとたん、しまったと思った。リオ夫婦が
こちらを待ちかまえていたのだ。ビークは避けろ!と叫んだ。二頭でブレス
を吐いてきたのだ。俺はとっさに避けた。だがやつらはすでに突進してきていた。
それはヘレンに向けて。俺はヘレンを突き飛ばし突進をもろに喰らった。
痛みが体を襲う。「ビーク!ここは逃げよう!」「ああ!おまえ達はそっち
から逃げろ!」といわれヘレンとともに出口に全力で走った。
 
ヘレンは走っている最中ずっと「ありがとうたのもしんだね」と言うのを聞いた
俺は「当然のことさ」と強がって見せた。出口から出るとへレンがぴったりとくつかって来た
そして「好きです、付き合って下さい」と告白をして来たのだ。もちろん惹かれていた俺は
即OKといい傷を癒しまた戦いへと参戦した入るとレウスの方は事切れていた。
がまだリオレイアが残っており、俺は罠を張り「ビーク、ジョディーこっちへ来い!」
といいまんまと罠にはめ、太刀の鬼人切り、大剣の溜め切り、ハンマーの叩きつけ
弓の強撃ビンが全てヒットすると息絶えたのだった。色々な事があったが村へと帰り
式を挙げることにした、帰るとき軽くキスを交わした。
      第二章 猟団結成 完