賢狼 最終章

第二部 最終章 君死にたもう事無かれ~君あるがため~

どんどん奥へと進むと一軒の家とその隣にある
不気味な横穴…
家にノックをするものの返事は無く、鍵は開いていた。
怪しく思い、調べるため中へと入っていく、中はひんやりと
した空気に包まれ不気味な雰囲気をかもし出している。
中では研究者と思しき人が殺害されていたらしく半分白骨化
したような死体がひっそりとたたずむように倒れている。
傍には走り書きしたと思われる手紙…
内容は「友よ、私はじきに殺されるだろう、
私の研究は密林の祭壇に地図を残したが、
隣の横穴の奥深くに隠した。
もし手紙を見たら研究を見つけ出し
後世に残すと共に燃やしてくれ。」
             わが友ロベルトへ
                        シチリア
というものだった。俺宛の手紙らしいが記憶に無い名前
だった。俺に宛てたのだから俺がやるべきと思い横穴へと向かった…



横穴は暗くてひんやりしているが所々松明
があるため見えないわけではない。
そんな時目の前に光輝いた何かがあった。
洞窟内で光り輝くものは一瞬で消え見えなくなった。
それから暫く奥に進むと前に現れた男が銀色のローブを
羽織って現れた。
「やって来い、フルフルよ!そして奴らを
痺れさせろ。人体実験の材料にするからな!
決して殺すなよ!では行け!」
そう叫ぶと奥へと消えていった。
その時フルフルが闇より電撃を発して現れた…