魔龍人36~40
 三十六話
 
じい様が黒龍を倒したのはずっと昔だった
じい様はある方たちのパーティだったという
そのパーティはモンスターにも恐れられた強力なものだった
だが、リーダーが消えた時から皆どこかに行ったという・・・
俺はじい様みたいなハンターになりたかった・・・
あの黒龍を2体同時討伐・・・・
だが、俺は古龍でさえ倒せなかった
夜遅く、明かりがつきそこに虫が集う
ゲンゼ村の村長であり、俺のじい様である方は激しく怒っていた
「お前はムチャをしすぎてるぞ!わしは防具売りなどをやれと言ったはずだ!」
じい様の説教は長い・・・一日中することだってある
途中でせきこんだ・・・年なのだから無理はない
「じい様・・それ以上されると・・お歳なんですから」
わかったという口の開け方をし、自分の部屋に戻っていった
と突然鷹が飛び込んできた!足に手紙を巻かれている。
俺はじい様の部屋のほうを見た。
寝ているらしく明かりはついてない。
夢中で手紙を開けるのを鷹は戻ろうとせず、黒い瞳でこちらを見てた
中身はこんな内容だ
「我友へ
お前も知ってると思うが最近モンスター達の活動が活発になっている
しかも、黒いモンスターの目撃例と行方不明のハンターの数はなぜか合うじゃ
そこで、おまえの使いのものをこちらによこせ
詳しい内容を知る者がいるはずじゃろ
待っておるぞ byダバン村、村長ダゼン」
「これは・・・」
後ろに気配を感じたので、振り向こうとしたが頭をつかまれた
「ぼっちゃん、こんな夜遅くに何を?」
ヒダカは安心したこの声と心遣いは・・
「ゼックル!脅かすな」
ゼックルとはじい様の用心棒?みたいなやつ
人が良くて、頭も切れる、俺の頭を注意するときいつもつかむ
そこにじい様がやってきた
「ゼックルが出てくるとなると、何か大変なことでも起きたかね?
でてくる?いつも外にいると思ってたんだがって手紙を取られてしまった
「ヒダガ・・お前は木に縛られたいか!」
「じい様、すいません」
その光景を見て鷹は首を傾げるとともに高い声で鳴いた
翌日、ギルドのハンターに行かせたらしく、ギルド関係者が家に来た
俺はあの場所に向かったのだ、ハンターハウスへと
そこにハンターがうじゃうじゃいた
星の数ほどでもないが・・・って言ってる場合じゃない
今日俺がここに来たのはパーティを組んでくれる人を探すため
じい様にいつまでも甘えてられないと心で固く誓った
数時間後
60個のパーティに交渉したが全然だめだった・・
理由は子供だから・・背が小さいだけなのに
その時、俺の前をあるパーティ通り過ぎようとした
俺は迷わず声をかける
「あの」
 
三十七話
 
「なによ?」
髪の長い、ツインテールの女の人が振り向いてくれた
「あの、俺をパーティに入れてくれないか?もちろん、雑用でも何でもやるから」
アスナは首をかしげたが、もう一人の女の人が俺を見てる
後ろにはじい様の護衛のゼックルより強そうな人がいた
「ねぇ、コノカ。雑用って何?」
「アスナは本当ばかやなぁ~」
「いいわよ」
ちょっとむきになってるぽっいけどokしてくれた
ただ、条件を突きつけられた
・死なないこと しぬ瞬間なんてその時が訪れないとわかんないと思うけどな
・仲間とは親しくすること もちろん。多分・・・
・無理をしない なんでだろう?
「守れる?」
「はい、頑張ります」
よぉ~しこれからはこのパーティで戦うんだ
早速、狩りをやれせてくれるらしい
相手は・・・・リオレウス2体!?
「こんなのできるんですか?」
アスナは首をかしげて「さぁ」という
森丘についたのはいいけど、いきなりリオレウス・・でも、やるしかない
そう思い、思いっきり走る
(ハンターってこんな風をいつも浴びてるんだ)
風はヒダカを歓迎するように吹き、草たちもうれしそうに揺れる
「自己紹介遅れました。ヒダカと言います」
皆、それを無視して現れたリオレウスに向かう
「どりゃーーー」
ランスの突進さえ当たれば・・だが、リオレウスの翼にかすっただけだった
そのあとも、突こうとするが尻尾回転に攻撃される
ほかの3人を見るとチームワークがとてもよくて・・って俺1人でリオレウス!?
よく見たら3人が戦っているのはもう一体の方・・つまり倒せってこと?
なんとかコツをつかむと、村長であるじい様の家から持ち出した弱点書を見た
奴の弱点は頭かな?
そうと決まれば倒せると心で思った
閃光玉を投げつけ、落とし穴にかけた。
そして、その周りに大たる爆弾Gを設置して、起爆させた
(どうか、倒れていてくれ)
ヒダカの前にいる王者は力なく倒れていた
「時間かかりすぎよぉ~荷物持ちしなさい!」
俺はこのパーティで戦うんだ荷物持ちでも・・
そう思うと嬉しくなった
その夜にパーティの全員の人に紹介してくれた
部屋はガーナさんとセルメンさんの部屋
ベッドにもぐりこんで明日を楽しみにした
 
三十八話
 
ある日のこと・・・樹海に咆哮が響く
「ガァーオォーーー」
ナルガクルガの咆哮はどこか弱弱しく聞こえる
ナルガクルガを囲む黒い集団
「くそっ、こいつしぶといぞ」
その、一人がが言ったと同時に周りの者もそう思った
ナルガクルガはその者達をにらみながら攻撃を出す
黒い集団はたちまち蹴散らされた
「なにを戸惑っている?そんな雑魚に」
奥から3人の男女が来た
女がしゃべる
「しかたないんじゃないの?この子たちのほうが弱いんだし」
女が言い終わると、黙ってた男が続けた
「いいかお前ら、そいつはこうやって倒すものだ」
ナルガクルガは身構えるが、その瞬間に男は笑う
ナルガクルガに向かって1刺しした・・ナルガクルガが倒れる
剣は剣とは言えないほどに黒く輝き、血もつかない
「パチパチ」
周りの黒い服を着た男たちが拍手をしている
「早く、運べ・・闇に目覚めぬうちに」
そう言うと黒いリオレウスに3人は乗って、ナルガクルガごとどこかに連れていった
太陽の光がまぶしく、小鳥の鳴き声が周りから聞こえる
昨日、仲間になったヒダカは朝からアスナにこき使われている
パーティの何人かはもう出発したらしく、人数は少なかった
コノカとセツナとレクエムの3人は暇らしく、今起きた俺を見ている
「なにじろじろ見てんだよ?」
イライラがこもったガーナの口調にコノカは笑みを浮かべる
「やっぱうち、ガーナ君と結婚しようか?」
急な発言にレクエム以外は冷静さを失う
レクエムは水を見ながら、何か言っているが聞こえない
「お嬢様はそれはいけません!」
セツナの言葉にコノカはムッとする
「だってお見合ばっかやるんやったら、いっそのことガーナ君と結婚したほうがええわ
それにガーナ君かっこええしなぁ~」
コノカの言葉にガーナは顔が真っ赤になる
セツナはただ説得している、レクエムはため息を吐く
コノカは今頃、笑みを浮かべてドアの方へ向かった
「嘘やで。皆、本気にするからおもろいなぁ~」
3人はただ唖然とした・・・・・
商店の品物を4人で見るが、コノカは薬草を山ほど買う
回復薬や閃光玉が並ぶ中、ふっと1つの本が目に入る
俺が取ろうとしたら、レクエムがとった
内容はこんな感じだった
「狩り人のための(タイトルらしい)
最新ニュース!
なんと近年、モンスターの数が急激に減ってますね?
しかも、小型は増える一方で大型が数が多い所で20頭ほど(十分多いだろ)
ギルド関係者に聞いてもモンスターはそんなに狩ってないという話
はてして消えたモンスターは何処に行ったんでしょうか!?
次回号もこうご期待
追記 謎の黒い服の者たち!?
最近目撃情報が少しながら出てきた黒い服の者たち
怪しい者とみて、ギルド本部がそう勢力で調べてますが今だわからず
目撃情報提供者には2000zを差し上げますので協力お願いします」
そのあとのコーナはいつもと同じだった
いつの間にか、コノカ達も後ろから覗き込んでいた
不安だったが商店を後にした
集会所につく・・・
酒で酔い潰れた奴や、次の獲物を考えるやつらがいた
クエストボードに奇妙なクエストが貼り付けられていた
「紫の影」
(紫?の影)
ガーナはわからないまま、内容の方を見る
「樹海のモンスターを倒してたらいきなり、紫の影にやられたんだ!
頼む、仲間の仇を取ってくれ」
なんだがわからないが危険な相手だということはわかった
ガーナの横で見てた3人も頷き、集会所から樹海へと続くゲートを通った
樹海の虫達はいつもと変わらず、花に乗っている
キノコも毒毒としたものから、おいしそうなものまで生えていた
肝心のモンスターはランポスぐらいだ
ガーナは太刀で1回、2回、3回と一体を集中攻撃して倒す
コノカはランポスの正面まで行って笑みを浮かべる
ランポスはなぜか赤くなって、コノカに乱舞をされていた
セツナも太刀だったが俺よりうまく、片手で扱っている
もう一つの手には鞘が握られていた
レクエムは相変わらずの静かさでモンスターに忍び寄り、一気に切りつける
ランポス達はそこらへんに横たわっていた
木は風を受けて揺れていたが、鳥たちの鳴き声で音は聞こえなかった
その時!セツナがモンスターの視線を感じた
「皆さん!伏せて!弾丸破!」
空気の塊がこちらに飛んできた紫色のモンスターを吹き飛ばす!
がそのモンスターはすぐに体勢を立て直すとこちらを睨みつけた
 
三十九話
 
皆はそのモンスターが何かすぐわかった
「ナルガクルガか!レッグ達が戦った」
ガーナは驚きつつも、相手をにらみ返した
「何故、体があんな色に」
セツナは口を手で押さえながら言う
「俺たちが戦ったのは・・・違う」
レクエムは相手を分析するかのように迅竜の体を睨みつけた
「何か、悲しそうな顔してるわぁ~・・なんでやろ?」
コノカは不思議そうに見ている
ナルガクルガは目に涙を浮かべながら、飛びかかってきた
4人は素早い動きで避けるが、ナルクルガは地面に着いた瞬間、尻尾から針を飛ばしてくる
セツナはコノカをかばいながら撃ち落とす
レクエムとガーナは伏せてよけたが、そこにナルガクルガの突進が来る
レクエムは盾を前に出しながら、ナルガクルガめがけて走った
盾で突進が食い止められ、すかさずなるガの左の翼に傷を入れて下がる
「ガァーーーーオォーーー」
ナルガクルガは苦しんだ!体から紫の血が出てきたと同時に倒れる
ガーナとレクエムはなぜか反射的にナルガクルガを抱えた
ナルガクルガはさっき戦闘をしていたとは思えないほど、やさしい目で見ている
そこにコノカとセツナが近づき、コノカが持っていた薬草を傷口に塗る
ナルガクルガは眠ってしまった
その瞬間、黒い服を着た男たちと黒いマントをした奴がやってきた
黒いマントをした奴は顔がよく見えなかった
立ち止まり、ガーナ達のほうを向くと語りかけてきた
「研究は失敗だったようだね。空気に触れると死滅するじゃ意味がないんだけどな」
ガーナは怒りの表情で睨みつけてるが、コノカは怯えてセツナに寄り添う
「おまえこいつに何をやった?」
ガーナがイライラしながら言うと、男は高々に笑い語った
「いや、ただ実験材料にしたまでさ・・・君たちのおかげでいいデータがとれたよ」
そう言うと男たちは一斉にモドリ玉を投げ、どこかにいってしまった
ナルガクルガが目覚めたと同時にガーナが握っていた剣を無理やり自分の心臓へと突き刺す
ゆっくりと目を閉じてその場に倒れた
「これでよかったんですかね?」
セツナが問いかけるがガーナはいつもの顔に戻っていた
「こいつがそうしたかったんだろう・・・それに長く持たなかったかもしれないしな・・
ありがたく素材はもらってやろうぜ」
素材を削ぎ取り、樹海を後にした
集会所で報酬金を受取、ハンターハウスへと帰って行った
夜も深かったため皆、眠りについた
暗闇の中、またあの工場に明かりがともっていた
そこには黒いマントをした男が2人いて話していた
「すいません・・・実験は失敗しましたよ・・」
1人がそう言うともう1人は首を振り
「いやまだ、チャンスはある1年後ぐらいに・・・」
その言葉とともに工場の明かりは消えた
 
四十話
 
夢の中俺は心地よい眠りについている
この先の人生何が待っているやら・・・・何だ?
「ガーナ様、起きてください」
様付するメンバーなんかいなかったがガーナは起きる
横を見ると知らない男の人が・・・・・
「すいません。紹介が遅くなりましたね。
私はエルトラントッ・ランクロと申します。
呼びにくい場合は、エントラでかまいません」
ガーナはあまりの出来事に硬直してしまった
エントラは笑顔で対応しながら、ロビーの方へ行った
ロビーに出てみると村長とエントラと知らない緑髪の男とヒダカがいた
ガーナのパーティーはほとんど起きていて、周りにいる
村長が一歩踏み出し、難しい顔つきで見てきた
「実は、そなたに頼みたいことがある。
それは、この村の先にある村に向かってほしいんじゃ」
いきなりの言葉に何が何だか分からない
パーティーのメンバーもさっぱりらしく、戸惑っている
「メンバーはこちらの方で決めた。
まず、ガーナ君。君じゃ。
そして、アスナちゃんとコノカちゃん、ヒダカの4人でいってもらう」
セツナが前に出てきて村長にお辞儀をした
「お嬢様が行くなら私も・・・」「だめじゃ」
村長が拒否して、セツナは悔やんでる
馬車に乗る時にコノカに一礼して、どこかに行ってしまった
ほかのパーティーメンバーも、もう狩りに出かけた
馬車が出されようとした瞬間、後ろから誰か来た
「待ってくださ~い。この馬車はちょうど無効の村まで行くんでしょう?
私も参加者だから、行かないといけないんだけど・・・
乗せてもらっていいかしら?」
ガーナはもちろんokだったので馬車に乗せた
馬車と言っても、リオレウスが引く馬車であって、
簡単にいえば「竜車」だ・・・
さっきのってきた人は細長い髪を、ひもで結んだ女の人だった
「あなた達がギルドで人目置かれてるハンターたちね?」
ガーナ達は首をかしげた
初めて会ったのになぜ知っているのか気になったからだ
「っあ、ごめんね。私はハバヴァって言うの。
ギルドのモンスター研究捜索隊長よって言っても戦いはハンターさんたちに任せるわけだけど」
かなりおしゃべりな人で話は2時間近く続いた
っとリオレウスが止まったと同時にベルが鳴る
「はいよ、着きましたで」
外に出てみると、ゲンゼ村とは違い緑が多いかった
ダバン村というらしく、看板はぼろいが文字は読めた
一行は、村の市場の方へ向かう
賑やかな人だかりで、魚や山菜、肉や木の実の店が立ち並ぶ
どこかによるのかと思うと市場を抜けた、小屋のようなところについた
ドアを開けると、ゲンゼ村の村長に似た人がいたので、ヒダカは思わず「じい様」と呼んでしまった
その爺さんは、眼鏡を手で上げて「わしの友の孫かこいつが・・・」といい奥のイスに座った
俺たち以外に人が何人か集まっていたので、手前の方のイスに腰をおろした
「では、これより【モンスター生態観測報告】を行う」
そう奥の村長が言った瞬間、ゲンゼ村の村長が来た
ダバン村村長の隣に座るが、これは似てないとはいいようがなかった
っと思っている間に1人の男が立ってこういった
「では、報告します。
現在確認されている数は大型300に対し小型100000となっております。
この差はありすぎて、自然界のバランスが保てません。
さらに・・・・」
話が長く、そして難しすぎてガーナは頭が混乱する
っとゲンゼ村の村長がこっちに来てこういった
「おまえたちはこの近くにある、【林消】に行ってモンスターでも見てこい」
そう言うと席に戻り、議論を交わした
俺たち以外に知らない男が一人いた・・・緑髪の
ガーナが不思議そうに見てると、ヒダカが口を開いた
「あぁ、そう言えば知らなかったよな。
こいつはじい様の用心棒みたいなやつで・・・・」
「ゼックルと言います」
いきなり口を開いたので、びっくりした
ヒダカはなにか悪い点があったのかもう一度言いなおしてみていた
そうしてる間に林消についたが、木は丸裸出立ち並んでいる
 

 

前へ  次へ