魔龍人41~45
 四十一話
 
だが、その分鳥が多くいた
茶色から、緑までさまざまだったが2つに道が分かれていた
左のほうに進むと、枯れた木が道をふさいでいけなかった
右のほうをいくと、広い場所に出たが落ち葉が地面を埋め尽くす
「いっぱい占い道具あるやんかぁ~」
さっきまで黙っていたコノカがしゃべるが、それはセツナと一緒に入れなかった寂しさなのだろう
アスナは枯れた木を一撃で蹴飛ばして、コナゴナにした
っと奥に藍色の髪をした男がガノトトスをふんづけていた
その先には湖があったが色が黒くなっている
男はガノトトスに何かしているようだった
「これで、村のほうを丁寧に、掃除してあげれば、
村の人たちも感謝するだろう・・・?」
こちらに気づいたのか、黒い布で顔を隠すとガノトトスが立ち上がった
「危ない!」っとガーナが言ったものの動かず、ガノトトスも何もしない
「ガノトトス。彼らを丁寧に排除してあげなさい」
男が言った瞬間、ガノトトスがブレスをこちらに向かってはいてきた
当然いきなりの不意打ちに、動くことが考えられなかった
だが、ブレスは当たらずにはじかれる
ランスを持った緑髪のゼックルに守られた
武器を構え、全員で突撃する
「全く、村長さんの神者さんか・・・これは厄介」
男はそういうと口笛を吹いた
っと同時に黒いテオ・テスカトルが来て、角に手をかけてのって、どこかに行ってしまった
ガノトトスはもはやこちらを見てるとは思えない顔をして攻撃してきてる
まるで、あのときのナルガクルガのように・・・・
「いくで~~」
コノカが突っ込むが尻尾攻撃をしてきた
「ドリャーーーーーー」
アスナが尻尾をはじき返すと同時に足に一発攻撃した
ガーナは離れては攻撃の繰り返しを行う
ヒダカはガノトトスの足元でガードつきをしていた
ゼックルは俺と同じく離れては攻撃の繰り返しをしていた
だが、ガノトトスはどこを向いてるのかわからない眼で笑みを浮かべる
その瞬間、湖の水がヒダカに向かってきた
ヒダカはガノトトスからいったん離れて、逃げるが間に合わない
「バシャーーーー」
水がものすごい勢いで言った瞬間に、ガノトトスは倒れる
ヒダカをほうが心配で見ると、ヒダカは無事だがゼックルは肩を貫かれていた
「たいへんや」
コノカが急いで駆け寄り、薬草による傷薬を作り始めた
アスナは本当にガノトトスが死んだかどうか見ているとガーナを呼んだ
「ガーナ、みてこれ」
ガーナも近寄ってみるとガノトトスの首の部分に小さな穴があいていた
そこから、黒色の血が大量に流れる
(これって・・・)
ガーナに不安がよぎるとともに、後ろで音がする
ヒダカとコノカがゼックルに肩を貸しながら、出ていく
アスナとガーナもそれを見て村の方へ戻った
「お帰りなさい~ってどうしたのその傷」
ハバヴァがドアを開けてくれたが、驚いたらしく口をあけたまま硬直してる
ゲンゼ村の村長とダンバ村の村長も来て、エントラを呼ぶ
コノカが不安そうに見ながら言った
「少し、手当てをしたけど足りへんかも」
エントラはフ不安そうなコノカに対して
「大丈夫です。2日たてば治るでしょう。
さぁ、ベッドの方へ」
と言いながら笑顔で対応する
ゼックルより小柄なエントラはさらに小さく見えた
村長たちが来て「もう休みなさい」と言われた
2人2人にの男女に部屋は分けられて4人ともベッドで眠った
そのころ、ゲンゼ村の村長はゼックルと話していた
「なぁ?ゼックルよ。何上お前は無理をする?
神者だって不死身ではなかろう?」
ゼックルは苦笑いをした
「あそこで、俺がヒダカ坊ちゃんを守らなければ、
ヒダカ坊ちゃんが死んでましたよ・・まぁ、何とかいきれましたが・・」
ゼックルはそう言うと目を閉じて眠った
村長は何も言わず外に出ていった
 
四十二話
 
ゼックルの看病が終わったのでエントラが同行することになった
林消はギルド本部科学捜査隊が調べているので、立ち入り禁止になった
エントラがハーブティーを入れてくれた
香りが心地よく、思わず和んでしまう
エントラは俺が2,3杯飲んでも、笑顔で見ていてくれる
エントラについて気になったことがあったのでダンバ村の村長に聞いておいた
-昨日の晩-
皆が眠りについたあと、ダンバ村村長に話をしてもらっていた
「いいか?これはエントラには内緒じゃぞ。
実はあいつは元【淡き眼】のチームの一人だった」
それぐらい俺でも知っていた
あのラオシャンロンとシャンガオレンを同時討伐した、スゴイチームだ
だが、ラオシャンロンとシャンガオレンを倒したあとにそのチームは解散したと聞いている
村長は途中、少し黙りこんだが話を続けた
「実は【淡き眼】のチームメンバーはあいつ以外はラオシャンロンとシャンガオレンに殺された。
そして、エントラもまた倒したものの、左目を失った・・・」
それを聞いたとき、思わず叫びそうになるぐらい驚いた
なぜなら、エントラさんの目は今もあるのに・・・
「奴の左目はエントラが一番仲の良かった、メンバーから受け継いだのじゃよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
沈黙が続くと、村長は自分の部屋へ帰ってしまった
あのときのことを思い出すと「聞かなければ」っと思ってしまう
今日は村の北にある、ドロ火山に向かった
ついたところは、沼地にある泥みたいなものがたくさんあり高熱を発していた
最初の方にはイーオス達の巣となっている
イーオス達がかかってきたがエントラさんが見たこともない武器を使い、一気に倒してしまった
エリア2に進むとドスイーオスが待ち構えていたように立っていた
だが、エントラさんは笑顔を崩さず「すぐに終わります」というと一撃ふるっただけで倒れた
(この人・・・さすが【淡き眼】のメンバーだけ・・・)
そう考えてると、ドンドン先に行っていた
エリア5の中心にモンスターに何かしている女がいた
髪は薄赤色だったが、肝心の顔は黒いマントで見えない
っと女はこちらにきずいたように振り向く
「なにをしている?」
ガーナは厳しい口調でいうに対して、コノカとアスナは武器を構えていた
女は自分の髪をなでながら、こういってきた
「なるほど。あいつが言ってたのはこいつらのことね?
面白いわ。相手をしてあげる。」
そこに2人の黒いマントをした女が来たが、髪型が似ている
「あの方がお呼びで・・様先にお戻りを」
1人が言い終わるともう1人も口を開いた
「あんな奴らの相手我々で十分です。」
薄赤色の髪の女はまた自分の髪をなでて2人を見ると
「そうね。ここにいたら暑くて、お化粧が台無しだわ」
「ピュー」と口笛を吹くと、紫色のナナ・テスカトリが現れた
 
四十三話
 
ナナ・テスカトリは女が乗るのを確認すると、空に飛んでいった
女たちが構えてきたので、ガーナ達もかまえる
「あんたたちなんかこれで充分」
そう言った瞬間、ガミザミ達が現れたが色が少し黒い
全部で20匹の相手に対しこちらは5人・・
「へまをするんじゃないぞ」
ガーナが偉そうに言ったのにエントラは笑顔を変えず「わかりました」と答える
「あんたがするんじゃないの?」「また、めちゃくちゃやなぁ~」
アスナは挑発するように言うが、コノカはのんきにツッコミをする
「あいつらは一体何なんだ?」
ヒメダが疑問に思うのも無理はない
戦闘に入った!
ガーナはいつも通り切っては下がるの繰り返しでリズムよく攻撃する
だが、エントラさんは見たこともない武器を片手で回しながらガミザミを一瞬で4体倒した
アスナも負けないように、大剣のためを溜めているが攻撃されそうになる
そこにコノカの乱舞が繰りだされる!
溜めが終わった瞬間にガミザミ4体に同時に当たって、倒した
ヒダカはランスで突進を連続でやりながら、攻撃していく
ガミザミ達は5人の周りにことごとく倒れている
「嘘!強すぎよ」
一人が逃げていくともう一人も「覚えてなさい」と言いどこかに行ってしまった
っといきなりエントラが左目を抑えた
「どうしたんですか?」
ガーナ達が心配そうに見る中、エントラは何事もなかったかのように帰った
村に帰ってみると2人の村長が外で待っていた
「次に行ってもらいたい場所がある。まぁ、休憩してから行きなさい」
そう言われるとガーナ達は自分の部屋に帰っていった
「エントラ・・・大丈夫か?」
エントラの左目は充血したように赤くなっている
「問題ありません」
そう言うとエントラは椅子に腰をおろした
 
四十四話
 
外に火の明かりがともっていて、その周りだけが暗闇を避ける
あの小屋でまた議論が進められていた
もちろん俺たちも情報人とみなされて、つき合わなければいけない
エントラがハーブティーを入れてくれるのだけが唯一の救いだ
「でわ、黒い血のほうを報告します。
あの血にはモンスターの体を蝕み、そのモンスターの意思に関係なく操れることが確認されました。
まぁ、あの血の場合は数時間しか操れないようですね・・
まだ開発の途中なんでしょう」
長い話だが、ガーナも気になっていたのは確かなことだ
それに、あのときいた人間たちも気になる
「でわ、ハンターの皆様方に頼みたいことがあります。
この村の西寄りに砂漠があります。
その砂漠のモンスター観測をお願いしたいんですが・・」
皆、モンスター観測などやったことがなかったがいちを頷いた
ドアを開けて外に出ると、アナスが悩んでる
「西ってどの方向?」
皆黙って、砂漠の方向に向かった
砂漠についたのはいいものの、モンスターの骨があちこちに埋まってあり、
踏むと「バキバキ」という音が鳴るので気味が悪かった
アスナは大剣でそこらへんにいる、ガレオスと倒している
コノカはヒダカの持っているお守りを見て、占い道具にしようとしている
風が吹くたびに「ヒュー」と音を立てながら砂煙が舞う
そこに連絡用アイルーが来た
「連絡ニャーー。
エリア13にいるハンターの反応が消えたニャー。
だから調べろとにゃー」
そう言うと砂に潜ってどこかに行った
エリア13は暑くもなく、寒くものく、祭壇がある場所だ
周りには、モンスターの皮が大量に置かれていた
そこにモンスターが現れた
1本の鋭い角に、奇妙な形をした尻尾、図体のでかいモノブロスだ!
「ギャオーーーー」
モノブロスがこちらに敵意を示しながら咆哮をあたりに響かせた
 
四十五話
 
モノブロスが突進してきたが、4人とも左右に避ける
モノブロスは角が刺さり、動けない状態になった
「これでもくらえーーーーーー」
アスナの一撃が、モノブロスの尻尾に衝撃を走らせた
馬鹿力だけあって、いとも簡単にモノブロスの尻尾を取ってしまった
コノカは足の下で乱舞をしまくっていて、ヒダカは突きを連続で当てる
ガーナが顔を集中攻撃していると角が折れる
そのあとに4人の強力な一撃が、肉質が軟らかい所に入り、モノブロスを倒した
すると、古龍・クシャルダオラが来るではないか!?
「なんでクシャルダオラが?」
クシャルダオラの色は不気味に紫に輝く
クシャルダオラはゆっくりと体をしゃがめると、男がいた
その男はハンターと思われる人物を投げ捨てる
ガーナとアスナが受け止めた、ハンターだ
濃い黄色の髪の男は何かを手にしながら、笑っていた
そしてクシャルダオラに乗るとこういった
「へへへ。
作戦成功。お前らが倒したのはこの祭壇を守るモンスターだ!
それと1年後楽しみにまってな」
そう言うとクシャルダオラは命令されたかのように空に飛んでいく
ハンターは気絶していた
砂漠を後にして、村に帰るとハンターをエントラに任せてギルドに送り届けた
(藍色の髪の男、薄赤色の髪の女、そして濃い黄色の髪の男・・・・
あいつらは一体・・・・)
考えてる間に部屋にいた。
ヒダカはもう眠っているが、ガーナは夜になっても眠れなかった
夜村長2人が一緒に話し合っていた
「まさか、あやつの幹部が残っていたとは・・・」
「これから注意しなければならないな・・・」
村長たちのまなざしは真剣だった
 

 

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