魔龍人51~55
 五十一話
 
ガーナが最終通まで来たとき、そこにはコールドがいた
ガーナは激しく睨みつけた
エントラを殺し、しかも同じパーティでありながら・・・その思いがこみ上げる
だが、コールドは上をじっと見てる・・まるで相手はしないというしぐさだ
「喰らえ!」
ガーナが太刀を抜き突進するが武器を構えない
当たりそうになった瞬間武器を持っていた、手が投げ飛ばされ対巨大モンスター場所がある出口の方に投げ出される
投げた相手を見ると驚いた
「エントラさん・・・・?」
エントラはいつもの笑顔じゃなく真剣な目でガーナを睨みつける
その眼に見られた時、背筋に寒気が走った
「いけ!俺がこいつとやる」
ガーナはしぶしぶ頷き、出口の方へ向かった
エントラはコールドのほうを向く
コールドはやっぱりと言いたげにため息をつく
「エントラ・・・やはり来たか・・・だが、この前の二の舞にならないようにするんだな!」
「それはこっちのセリフだ!コールド」
2人はそれぞれ武器を抜き、力強く打ち合わせる。
「ガッキーンーーーー」
その場に金属音が響いた瞬間が、2人の勝負の始まりだった
ガーナが街につくと恐ろしい光景を目にしてしまった
ギメラが死んだハンターの肉を食っている
どんなに固い防具も、ギメラの前では無意味だった
対巨大モンスター用の大砲などはほとんど壊されて使い物にならない
ギメラがこちらを睨みつけ、咆哮を上げた
空気の塊がガーナの横を通った瞬間、右側の防具がすべて破壊された
ガーナは恐怖を前に呆然とした
「皆だって戦ってる!俺だって」
利き腕の防具は破壊されているため危険だったが覚悟の上だった
ギメラの足元に20分後歩きつき、切りかかる
「ブサッ」
ギメラの足の皮はガーナによって引き裂かれる
その瞬間、ギメラの目が赤に変わる
咆哮がなった瞬間、街の段差はすべて吹き飛ばされた
恐怖の咆哮と武器が撃ちあう音がただ響く
 
五十二話
 
ギメラの咆哮はガーナごとその場にあった空気をすべて吹き飛ばす
ギメラが一歩ずつガーナに近づくのであった
そのころ、入口付近で雷鳴と風圧が走る
アスナの大剣は素早い動きのキリンにあったらず、ヒダカの武器もかすりもしない
セツナはオオナズチを相手に苦戦する
ガバデとワザカは武器を握ってはいたものの手を出さない
セツナがオオナズチに切りかかるべく、突進した
「ヒュン」と音を立ててオオナズチの舌が矢のように腹部に命中する
夕暮は飛ばされ、セツナは灰色の壁に打ち付けられた
「オオナズチ!自分の剣で殺してあげなさい」
ガバデがそう言うと、オオナズチは舌に夕暮を巻きつけた
「くそっ」
セツナが悔やんだ瞬間に足音がした
目の前に髪の長い少女が立つ
「お嬢様!」
セツナはあまりの出来事に驚くがコノカは真剣な顔をしている
「守られているばっかなんて嫌や。うちかてセッチャンを守るんや!」
コノカがそう言った瞬間に、オオナズチの舌の中間に矢が刺さる
見てみるとセルメンとアーザがいた
「手伝うわよ」
アーザが弓を引き絞った瞬間に「ヒュン」と弓が飛んできたのでセルメンがガードする
「カン」と音を立てて、矢はその場に落ちる
矢を撃ってきたのはワザカだった。そして、ガバデも剣を構える
ワザカとアーザの矢が同時に放たれ砕ける
セルメンとガバデが剣を「カン」と音を鳴らしながら撃ちあった
アスナとヒダカはキリンに強力な一撃をやっと当てた時、キリンがひるんだ
コノカはオオナズチに乱舞をヒットさせ、セツナは「護歌甄翔」でオオナズチを切り刻む
入口地点で、激しい戦いが始まった
 
五十三話
 
そのころ、中間地点ではハサ、レクエム、レッグ、カエン達が戦っていた
カノンとハサがやりあうが、比べ物にならないほど速く動くカノンに弾はかすりもしない
レクエムはガンジスの武器を受け止めるものの、砲撃のよりガードが崩れやられる
カエンは演奏しながら攻撃するが、クシャルダオラに飛ばされまくった
レッグはナナ・テスカトリを相手にするが素早い動きと炎の鎧に翻弄される
カノンの双剣がハサの喉元に刺さろうとした瞬間、「ガン」と音を立てて弾が双剣に当たった
ガンジスが砲撃をしてきた瞬間に、小柄な女の子が武器ごとガンジスを吹っ飛ばす
「なんだお前たち」
ガンジスは体勢を立て直し、問う
「報酬は後でもらう」
そう言うと黒髪の女黒人は銃をカノンに向ける
カノンも双剣を構えて、突進してきた
ハサが当てることができなかったいして、その女の弾は確実にカノンの武器に当たる
ガンジスが突きをしてきたが小柄な少女は片手で受け止め、ガンジスが持っていた盾を一撃で壊す
「あんたたち・・・ほんと人間?」
カノンがといてみたが女黒人ガンナーは「さぁな」とでもいうしぐさをした
ナナ・テスカトリが突進したが、顔面に弾を命中させよける
クシャルダオラの風に対して、小柄な少女は素手で空気をたたく
すると、空気の塊がクシャルダオラの風ブレスにぶつかって2つともなくなった
ハサ達は何者かわからない子の2人を頼りにし、武器を持って攻撃する
火と風と銃声が舞う中間地点であった
 
五十四話
 
最終通では火花が舞うほどに激しい戦いが行われていた
撃っては下がる撃っては下がる・・両者はそれを繰り返しあう
武器ははこぼれもしない状態で戦う2人はこの戦いを無に考えてひたすら撃ち合う
「以前よりは、鍛えたみたいだが・・まだ甘い」
「ッフ・・お前に言われるのはやめてほしい」
だが、エントラは確実に追いつめられる
そして、壁を背にして刃を交合わせあう
コールドは予備の短剣をポーチから取り出し、エントラの腹部を狙う
「この前の二の前だ!」
勢いよく飛び出した短剣はエントラの腹部に向かう
目を閉じたエントラだったが、短剣は刺さらずとまっていた
「おやおや、パーティが一緒だった者同士が戦うとは・・
やめた方がいいでござるよ」
そこには笑みが絶えない、忍者服の女がいた
エントラは息切れしながらも、武器を握り戦おうとするが、止められた
「エントラの邪魔をするな!お前は弱いだろ」
初めて会う相手に対していったが、カエデは眼をあけた
「エントラ殿、ガーナ殿元にいくでござるよ。
今はそっちの方が大事でござる」
エントラは納得したようにその場を去る
「フッ・・・お前死にたいか?」
「今は拙者のほうが、エントラ殿より強いでござる。
甲賀流、カエデ参る!」
カエデがそう言った瞬間、カエデが7人に増えた
「おまえ一体・・」
コールドはただ呆然とした
カエデは武器を持って来たが、7人なのでひとたまりもない
四方から来るカエデの攻撃をよけて、剣を刺そうとしたが手を取られひねられた
「あまり戦う年ではないでござろう?」
カエデのやさしさが身にしみた
 
五十五話
 
そのころ、ギメラはガーナを吹き飛ばしていた
まるで、アザラシの肉を府がしながら、遊ぶ鯱の様に・・・
ガーナはもう動けない・・そう判断していた
ガーナに向かってブレスをギメラが吐く
「ボボォーーー」と近づく炎から逃げれない
(終わりだな・・・)
そうガーナが思った瞬間に氷の盾がでてきて止めた
ガーナが唖然としていると2人の女が立っていた
「ここで坊やに死なれては私も困るからな」
忘れるはずのない2人・・・ディバとロロチャバンだ!
ロロチャバンは空中に舞い、強力なミサイルを飛ばし、ギメラに後ずさりさせる
ディバも前に出て戦うが、ギメラの攻撃はかすりましない
逆にギメラの体はどんどん切り裂かれる
ガーナがぼぅーーとみてるとディバがこちらを向く
「お前の親父と兄はこんなものじゃなかったぞ!」
その言葉がガーナを勇気づけた
剣を握りギメラに切りかかる!
あまりの攻撃回数にギメラの攻撃回数が少なくなっていく
「坊や!お前がとどめを刺せ!ロロチャバン頼むぞ。」
「ハイ、マスター」
そう言うとロロチャバンは俺を乗せてギメラの心臓部分に向かう
「リクラクラク・ライアアク・時の聖霊よいざきたらん、
我に宿り、時を止めよ!
風は刃に、切りは星くずに!ラクラク・スピリトス」
ディバがそう言うとギメラの体が凍る!
俺はロロチャバンから離され、心臓に太刀を突きつける
「ゴォーーーー」
ギメラは悲鳴を上げながら倒れる
 

 

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